強迫観念により強迫行為が続く状態です。
本人も無意味な行動だとわかっている(強迫観念)のにも関わらずどうしても止められない衝動(強迫行為)のため日常生活に支障をきたしてしまう状態です。
ある特定のことを必要以上(病的)にやり続けないと気がすまない状態で、症状が重くなると日常生活が制約されることにより本人が疲れ果て、自己嫌悪に陥りうつ症状を引き起こすこともあります。
強迫的な症状をやめられないというのは、不安を少しでも緩めるためにそのばかばかしいとさえ思ってしまう強迫行為を続けてしまうわけです。その行為をせず我慢していればその不安は放物線を描くように治まっていくものです。しかし その時間が我慢できず 小刻みに確認行為をしたり 保証(大丈夫かどうか)を求めたりします。そして、その行為を助長してしまうのが、周囲に居る人の対応だったりします。本人が求めるままに保証したり、症状があることによって避けているもの・避けることを可能にするため手伝ったりすることです。これは アルコール依存症の人に本人が求めるままにアルコールを与える行為に似ています。それが アルコールでないばかりに ついつい確認に承認を与えてしまったり、回避を手伝ったりするわけです。強迫行為を通常の社会適応、健全な生活レベルにまで近づけるためには 本人がその行為を我慢するという計画をしっかり立て、実践することです。そして周囲にいる人の意識がとても大切になってきます。周囲にいる人が回復への協力者になるか、妨害者になるかで回復の道が大きく変わってきます。
協力:回復への些細な変化も見逃さず評価してあげる。←・・・・・・○
【例】
強迫行為がほんの少しでも減ったら 見過ごすのではなく評価してあげる。
(「今日はがんばったね。」「手洗いを10分短縮できたね。」「10回の確認が9回に減ったね。」など)
強迫行為が減ったことで できるようになる事柄をイメージさせてあげる。
妨害:強迫行為を助長する←・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・×
【例】
求められるままに承認、回避対応したり 手伝ったりする言動。
本人が症状により回避しているものや事柄を先回りして取り除く言動。
【不潔恐怖】手を何度洗っても綺麗になったという満足感が得られず、必要以上(何時間にも及ぶ場合もある)に手を洗い続けてしまうなど、ほどほどに…という清潔さでは収まらず、生活に支障をきたしてしまう。
【確認恐怖】家を出る時、電気のスイッチを消したか?ガスを消したか?…など何度確認しても不安で、結局外出できなくなったりするケースもある。
【縁起恐怖】「靴下は右から履く」、「初対面の人と逢う時は〜〜」と縁起をかつぐ。多少であれば、笑って済ませられるのですがこの思考によって生活が困難になるほど支障を来たす場合は神経症に該当します。
その他にも、雑念恐怖、尖鋭恐怖などがあります。
治療には、薬物療法、行動療法があります。