パニック障害は、ある日なんの前触れもなくパニック発作を起こし、その時味わった極度の恐怖が頭から離れず、「また 発作を起こすかもしれない(予期不安)」と行動が制限される不安障害です。
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上記のようなサイクルが出来上がることで悪循環が続き「広場恐怖」「外出恐怖」「乗物恐怖」などに発展することもあります。 パニック発作の原因は、脳内神経伝達物質の影響など諸説ありますが、下記のような症状を経験し医師に診せても異常がない、、、という答えが返ってきます。
パニック発作は、味わったことがある人にしか理解できないくらいの「死んでしまうのではないか」と感じるような強烈なものです。
【主な症状】--------------------------------------------------------
心臓がどきどきする(心拍数が上がる)・ 手足の震え ・ しびれ ・ 呼吸が乱れる
息が詰まり息苦しい ・ 吐き気 ・ めまい ・ 胸のしめつけ
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上記に記したとおり 突然の発作で恐怖を感じたとしても、それ以降 そのことに必要以上に不安にならず 普段と変わらない生活ができれば問題ないわけです。あくまでも その発作で普段の生活に支障をきたすほど制限を受けている場合・・・パニック障害と診断されます。パニック発作は起きたけれど それ以降発作は起きず 忘れていたならパニック発作は経験したけど その人はパニック障害にはかからなかったことになります。(パニック発作 ≠ パニック障害)
パニック障害は、不安・恐怖で中心的な役割を果たしている扁桃体の異常が指摘されています。
下記では、理解しやすいように情動脳と理屈脳という表現をしています。(これは学説名ではありません。)
情動脳:入力情報に対して価値判断を行い、我々の身体に実際の行動や反応を発生させている大脳辺縁系(扁桃体が属する古い脳)
理屈脳:さまざまな情報を高度に駆使し、未来の結果を予測する理性的な計画行動を立案する。
電車の中でパニック発作を起こした人の脳を例にとって仮説を立ててみました。パニック発作が起こった後、恐怖と不安の悪循環が起こるのは脳が回路の経路2を通った場合に起こると考えられます。
■下記図の経路2についての解説■
視覚から入った刺激が視床(感覚情報を大脳に伝えるまでの中継地点)から直接情動脳(扁桃体)に入ります。そし後、情動脳は不安や恐怖を自律神経反応である過呼吸・動悸・発汗など(パニック発作)を症状として示します。本来なら その不安・恐怖の対象が無くなれば危険は解除されるのですが、経路2では情動脳がうまく働かず危険解除がスムーズにできずブレーキの故障に似た状態が続いてしまうのです。

上記で示したとおり脳の異常な働きを安定させるための薬物治療が必要になります。
パニック障害を起こしやすい人は、元々不安を持ちやすい性格傾向があり、それが何かのけっかけ(主にストレス)でパニック発作に至ります。薬物治療とともに、そのストレスと上手く付き合う方法を心理療法でフォローしていくことで徐々に状態を緩和することができます。
不安・恐怖というのは、人が生きていく上で回避するものではなく 当然必要な感情として取り除くよりも上手に付き合う方法を自分なりに身につけることが必要なのです。
心理療法:認知行動療法